『内臓が原因の腰痛』の要点
- 腎臓や肝臓が原因の腰痛は特徴がある
- 内臓による激痛を伴う腰痛なら動ける
- 内臓疾患が疑われる腰痛はまず病院へ
腰痛が内臓の病気か筋肉が原因か見分ける方法の3回目になります。
前回は、筋肉が原因の腰痛は動作で痛みが出るとお話しましたが、今回は『内臓疾患や機能低下から起こる腰痛』の原因を見分ける方法についてお話します。
4、内臓の病気や機能低下と照らし合わせる
たとえば腎臓疾患や機能低下があると、顔や足がむくみやすくなるのが特徴です。
また、腎臓結石などの尿路結石はぎっくり腰とは違った出方で激痛を伴い、腎盂炎や腎炎の場合は高熱と腹痛・背中の痛みを伴うのが特徴です。
アルコールを飲んだ次の日に腰が痛くなりやすいとか足にしびれが出やすいという場合は、肝臓の機能低下も考えられますし、空腹時や食後に胃痛が出やすい場合は、胃の機能低下も考えられます。
筋肉による激痛と内臓による激痛の違い
ぎっくり腰の場合は腰の筋肉に激痛が走り歩けないのが特徴ですが、内臓が原因で腰に激痛が出ている場合は、前屈みになって体を丸める(内臓を縮める)と歩けるケースも多く、歩く事で腰の筋肉自体に激痛が走る感じとは少し異なります。
病院でも診断がつきにくい内臓機能の低下(未病と呼ばれる段階)には、「内臓ストレッチ」で疲れないカラダをつくるなどのセルフケアDVDを試してみるのも良いかと思います。
生理や子宮の病気による女性特有の腰痛
子宮の病気による腰痛の場合は、以前よりも生理痛が強くなったり不正出血が増えたりなど、婦人科系の異常を注意深く意識していると、確認できる場合もあります。
自己判断ではなく病院の受診が第一
ただ、これらも確実な確認方法ではないので、少しでも『この腰痛は内臓疾患かも』と思いましたら、病院で診断を受ける事が何よりも大切です。
病院に行く場合は、外科・内科・整形外科・婦人科、整骨院や整体など、どこに掛かったら良いか分からない方も少なくないと思いますので、『腰痛の痛み方による病院選び』についてお話したいと思うのですが、その前に『骨や筋肉症状が原因の腰痛』と『その他の要因から来る腰痛』についてお話させて頂きます。