横向きの寝方が腰痛やぎっくり腰を悪化させる3つの原因
腰痛やぎっくり腰の原因で1番最初に気にしなくてはいけないのが、寝方とマットレスになります(私はエアウィーブの四季布団を使っています)
腰痛は横向きの寝方が1番良い訳ではない
腰痛の場合は、『横向きで寝ると腰が痛みにくい』と言われることもありますが、実際は横向きの寝方が腰に良いわけでもありません。
横向きの寝方は、ぎっくり腰などで腰の筋肉を強く傷めた時にはおすすめできますが、一般的な腰痛の場合は3つの注意点があります。
横向きの寝方の注意点は3つ
- 下になる肩の関節に負担が掛かる
- 下になる肩がつぶれることで体にゆがみが生じる
- 椎間板に掛かる負担は"あおむけ"より大きい
横向きの寝方は習慣(癖)になっている
横向きで寝る人は、『こっち向きじゃないと落ち着かない』というように、右向き・左向きで『寝やすい方向が習慣(癖)』になっているケースが大半になります。
『横向きの寝方の注意点は3つある』とお話しましたが、これ以降は、『寝やすい方向が習慣(癖)になっている人が多い』という前提で話を進めて行きたいと思います。
下になる肩の関節に負担が掛かる
横向きの寝方が習慣(癖)になっていると、いつも下になって『つぶされる肩』も自然と決まってきます。
この姿勢が30分程度ならほとんど問題にはならないのですが、何時間も続いてしまえば、肩の筋肉や関節に負担が掛かり、肩こりや頭痛の原因にもなります。
さらに、この寝方が習慣となって何年も続けば、肩の関節に掛かる負担は非常に大きくなり、四十肩や五十肩などの激痛を伴う症状を引き起こしやすくなります。
下になる肩がつぶれて歪みが生じる
例えば、『左肩を下にした横向き』でいつも寝る人の場合、左肩は体の重さでつぶされ続け、左肩だけが前(胸を張るのと逆の姿勢)に"ねじれる"ようにゆがみます。
人間は重心を体の中心に保とうとするので、肩がねじれた分だけ、体のどこかが反対方向にねじれて重心を中心に保ちます(本当はもっと複雑ですが)
横向きの寝方ひとつで『肩のねじれ(ゆがみ)』が起こり、結果として体全体に負担が掛かり、腰痛やぎっくり腰などの原因になってきます。
なかなか想像がつきにくいかもしれませんが、横向きの寝方で腰痛が出る場合には、このような体のつながりも考えられます。
椎間板に掛かる負担はあおむけより大きい
ぎっくり腰や妊娠中などは、横向きの寝方がもっとも楽なため、体に掛かる負担も1番少ないと思われがちです。
しかし、ぎっくり腰や慢性的な腰痛で『歪みや関節の柔軟性』に問題が出ている場合を除けば、腰に負担の少ない姿勢は横向きではありません。
次のページでは、仰向け・横向き・うつ伏せを比較して、もっとも腰痛に良い寝方について詳しく説明していきます。